SANKO
AMAZING STORY

「三興商事の知られざる物語」

SANKO SHOJI
RECRUITMENT
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Episode

CO2排出量削減を目指す企業から届いた
「廃棄物から固形燃料を製造したい」という依頼。
実績のなかった案件をどう成功に導いたのか。

The depth and intrigue of a company

名古屋営業部 課長代理Aへの
インタビューで見えてきた
三興商事という企業の
奥深さとおもしろさ。

「三興商事は自社で機械の製作、製造をしているわけではありません。これまで対応していた案件でも、今までとは違う解決策を模索する必要があるものはたくさんありました。」

そう淡々と語りはじめた、名古屋営業部で課長代理を務めるA。

「前例のない事例であっても、自社では何も製造していないからこそ逆にどんなことにも対応できる術がある。そう思って取り組んだだけ。」

そんな言葉には力強さがあった。

とはいえ、これまで実績がないだけでなく、かなり大きな金額が動く新規依頼。少なからずプレッシャーはあっただろう。そんな状況下で、自らの手で成功を切り拓いたエピソードを聞かれているのである。当時を思い返していく中で、もっと感情的な表情や口調が飛び出すかと思っていただけに、いくばくか肩透かしを食らったような気持ちに少しなったのは正直なところである。

「三興商事の仕事はお客様から『こんなことに困っているんだけど…』とご相談をいただくところから始まることが多いです。」

だから、この案件もいつもと同じように感じたということだ。多種多様な業界の企業と取引をしているため、いろんな案件のプロセスを組み合わせれば新しい解決策を探すことが可能になる。

「『廃棄物から固形燃料を製造したい』という相談に対しても、『まぁ何とかなるよな』という気持ちと『実績がなくてもできないとは言わない』といったプライドのようなものがありました。」

そう語るAの表情に、滲み出る自信のようなものを感じた。いや、自信と表現するのはまた少し異なるか。周りの仲間への信頼感と言ったほうが正しいような、そんな堂々とした話しっぷり。いつしか、彼と向き合うことを心地よくさえ感じ始めていた。

To build your own style.

仕事において決まった方法・
やり方は一切ない。
それぞれの社員が自ら考えて
自分らしいスタイルを築き上げる。

前例のない依頼ということもあり、分からない言葉が出てくることも当然あったという。Aはその場では分からないという素振りは決して見せずに、社内に戻ってすぐに調べることに徹した。案件のテーマである「RPF」も初聞の言葉だったという。RPFとは、Refuse Paper & Plastic Fuel の略称であり、主に産業系廃棄物のうちマテリアルリサイクルが困難な古紙及び廃プラスチック類を主原料とした高品位の固形燃料を指す言葉。Aは早速パソコンにRPFと打ち込み、ネットサーフィンをして関連機器を取り扱う会社にアポを取っては相談に行くという日々を過ごしはじめる。しかし、お客様の求める要求にジャストフィットするものにはなかなか出会えない。相談への回答もそろそろしなければ、そんな焦りも感じはじめたタイミングでようやく一社に辿り着くことができた。

お客様からの相談に合わせて、対応可能なメーカー企業を探してその両方の間を取り持つ。必然の対応となる訳ではあるが、ほとんど知識がない状況でメーカーとの商談がまとまるだろうか。「こいつ分かってないな」と思われてしまい、商談が暗礁に乗り上げるといった心配はないのだろうか。そんな筆者の疑問に対し、Aはこう答えた。

「初めてのジャンルの仕事においては、分からないこと・話が噛み合わないことは当然あります。でも、そこに怖気ついていては何もはじまりません。“一旦は話を聞いてくる”をまずは貫きます。その上で自分なりに勉強して、交渉のテーブルに付いた際に分からないことは正直に聞きます。お客様の要求を、メーカー様にさらに深く掘り下げてもらいながら、自分なりに理解を深めていきます。とにかく両社に協力してもらいます。そういう空気感を自然なものにするためには、素早いレスポンスはもちろん、お客様の希望を自分なりに噛み砕いて分かりやすく伝えるように心がけています」

とAは笑った。話していてストレスがないというか、妙に親しみやすさを感じるというか、相手の心を捉える天性の人たらしのように感じる人間性も、数々の修羅場をくぐることで培われてきたのだろうか。

The environment helps employees grow.

長い歴史に支えられた礎の上で、
新たなチャレンジを恐れない。
そんな懐の深い環境が社員を
大きく成長させる。

お客様とメーカー様双方の協力のもとに、廃棄物を固形燃料に変えるRPF製造装置の導入案件は大きなトラブルもなく無事に実現。この案件を成功させたことで、Aは社内で表彰されることとなり、プロジェクトの担当だったお客様も社内で社長賞をいただくという成果につながった。ただ、そういった目に見える結果だけでなく、大きな自信が付いたことがAにとって何よりも得難い喜びとなった。この案件を通じて、未知の分野であってもきっかけがあればどんどん攻めていきたいと考えるようになったという彼は、日々モチベーションを高く持ち、仕事に取り組んでいる。日に日に、いろんな人と関わりが増えていく。分からないことが出てきたら、また仲間を増やして解決していく。そんな働き方に、相当なやりがいと手応えを感じている様子だ。

また、この案件をきっかけに、RPF製造装置メーカー企業の社長と三興商事の社長とを引き合わせることに成功した。その結果、メーカー様から三興商事全社員に向けたRPF製造装置の勉強会を実施いただく等、対会社としてのお付き合いに発展し、業績以外の面でも手柄を生み出す成果にもつながった。「環境への意識・配慮が企業にとっての命題となっている中で、この実績が参考になっていろんなソリューション事例へと広がってくれたら嬉しい。」そんなAの言葉には、一社員としての目線を超えた凄みのようなものを感じる。これからAが見据える未来が何なのか、どうしても気になったので尋ねてみた。

「私は現在、名古屋営業部に所属していますが、三興商事は自動車関連の仕事がほとんどありません。少しずつ増えてきてはいますが、自動車産業を舞台に仕事をしてみたい。あとは、静岡に営業所を作りたいとも思っています。静岡は横に広い。そのフィールドを、東京営業部と名古屋営業部とで担っており、積極的な営業活動ができていない。それがもったいないと感じます。他の企業様を見ていても、静岡にはマーケットがあると感じます。ですので、まずは名古屋でもっと実力を付けて、その後ですかね。考えを実現できるのは」

インタビューを通じて感じたのは、三興商事は新しいことをどんどんやっていきたいとチャレンジ精神に溢れる会社だということ。そして、一人ひとりが「お客様のために」日々最善の提案を心掛けているということ。彼らは、一つの仕事がいつどんな仕事につながるか分からないという期待感を常に感じながら働いている。そんな社員たちの姿に、羨ましさを感じた。